星美加ワークショップ〝摩訶不思議な背景に絵を描こうー銀箔を使って〟

10月10日(土)、星美加さんのワークショップ“摩訶不思議な背景に絵を描こう―銀箔を使って―”を行いました!!
銀箔というと、なんだか豪華な感じがしますね☆
どんな絵ができるんでしょう?

まず、「ジェッソ」という絵の具で赤く塗られた画用紙に銀箔を貼ります。
銀箔は、とても薄くて、ちょっと風が吹いただけでも、めくれてシワになってしまいます。
「蝋引き紙」というつるつるの紙を銀箔の上にそうっと置いて、銀箔をくっつけます。

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赤く塗られた画用紙に、「グロスメディウム」というノリのような薬剤を塗って、銀箔のついた蝋引き紙を乗せ、銀箔を移します。

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よく空気を抜いて、絵を描くための土台が完成しました!!

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本当は、この銀箔を貼る工程も、参加者の皆さんに体験していただけたらよかったのですが、時間の都合もあり、ここまでは、前日に星さんと職員が行いました。

いよいよワークショップ当日です!
前日準備した銀箔の画用紙に、グロスメディウムで絵を描きます。
グロスメディウムは透明なので、描いたときは絵がよく見えないのですが・・・・

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上から硫黄(ムトウハップ)を塗ると・・・あら不思議!!

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ムラが出ないよう、上から新聞紙を敷いて硫黄を塗ります

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メディウムで描いた絵だけが銀色に残って、他のところが茶色くなっていきます!!!
これは、化学反応で銀が硫化されて茶色くなる現象だそうです!
メディウムを塗ったところは、マスキングされて銀色が残るんですって!!
硫黄を厚く塗るほど、茶色も濃くなります。
色の出方も、ムラがあっていい感じです!きれいな青緑色に変化するところもあります✦

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自然現象ってすごいですね!

有名な尾形光琳の「紅白梅図屏風」の水の流れの部分も、この技法を使ったと考えられているそうです!
ちなみに、星さんがこの技法で描かれた作品がこちらです!!

Phrase

「Phrase」 2010年 パネル、銀箔、アクリル、油彩

最初は「難しそう・・・」と言っていた子たちも、いつの間にか絵の世界に没頭して描いていました!
ドライヤーで乾かしたら、アクリル絵の具を塗って仕上げます。

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銀色と茶色がうまく生かされた、ステキな作品ができあがりました!!
わかりやすく教えてくださった星さん、参加者のみなさん、ありがとうございました!!

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