Monthly Archives: 6月 2018

ミニチュアとってちゃんをつくろう

6月12日は、当館のすぐ近くの海戸遺跡から出土した、縄文時代の顔面把手付深鉢形土器(がんめんとってつきふかばちがたどき)が国重要文化財に指定された日です✦

顔面把手付深鉢形土器(加工) 

それを記念して、6月10日のワークショップでは、顔部分だけをかたどった小さな置物をつくりました✤

この顔のように、土器のヘリに付いている飾りを「把手(とって)」と呼びます☆

作り方は超簡単!!

なんと型をご用意しましたよ~

粘土を型に入れて、はずします。

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周りのいらないところをハサミで切り落とし、穴をあけます。

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形をととのえて、目や口をくっきりさせて、できあがり✨

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髪の毛?の部分の切れ込みも再現!

紐をとおしてキーホルダーにしたり、マグネットをつけたり...

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この粘土は乾燥すると耐水性になるので、すぐに使えます☆

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土器の全身像も作ってくれました!!!

 

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勾玉も作ってくれました☆

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リボンにピラミッド☆

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葉っぱ型ペンダント♡ 余った粘土でいろんなものができました。

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マーブル模様もすてき✤

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こういうのも、実際に出土しそうですね☆

生活の中で気軽に縄文の気分を楽しんでくださいね^^

体験的絵画教室 好きな絵の模写1

6月9日からは、好きな絵を模写します✤

この日は、描きたい絵を選んで、絵を描くための土台を準備しました。

あこがれの作家の絵を描けるなんてステキですね☆

まず、描きたい絵と、絵を描く画面を16等分します。

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高橋貞一郎も大好きだったポール・セザンヌ✦

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こうして1区画ずつ写すようにすれば、格段に描きやすくなりますね✤

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下地の黄土を塗って、この日は終了!

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次はいよいよ絵を描いてみます!

安藤美香ワークショップ 美濃和紙に描く水墨画

6月3日(日)は、岡谷市出身の水墨画家、安藤美香さんを講師にお迎えし、ワークショップを開催しました!

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ただいま、当館では収蔵作品展「墨の世界 東洋の美」を開催しておりますので、ぜひ「見るだけでなく、描いて体験していただきたい!」と思い、企画しました。

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安藤さんは、中国芸術研究院に留学され、日本人として初めて中国水墨画の博士号を取得されました!!

当館でも2017年に展示を開催し、作品をご覧になった方も多いのではないでしょうか?

この日は、ハガキ大の「美濃和紙」という珍しい和紙に、夏らしいモチーフを描きました。

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先生のお手本の数々...見ているだけで涼しげです✤

まずは、筆の持ち方から、線の練習...

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金魚やハス、スイカ、カエルを、先生に描き方を教わり、お手本を見ながら描いてみます。

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習字紙や水彩紙で十分に練習してから、本番の美濃和紙に描きました。

紙によって描き味や墨の広がり方がぜんぜん違うそうです!

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これは水彩紙に描いているところです。暑中見舞いにも使えるよう、裏がハガキになっています!

キレイな色の絵の具も使います。これは中国水墨画用の絵の具だそうです!

雰囲気のある微妙な色がとっても美しいです✦

この日は美濃和紙職人の寺田幸代さんも、岐阜県から来てくださり、和紙の作り方や種類についてお話をお聞きしました。

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寺田幸代さん(右)

これは和紙のもとになる「楮(こうぞ)」という植物!皮のほうを薄くはいで使うそうです。

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この円盤状のものは、細かくした楮を固めたもの☆

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これを水に溶かして漉くと、和紙ができるんだそうです!意外と軽かったです☆

同じ楮でも、産地によって風合いのちがう紙ができるんだとか!!

みなさん、どんどん上達され、美濃和紙の高級感ともあいまって、なんとも雰囲気のあるステキな作品ができました✦✦✦

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そしてこの日はなんと、安藤さんの作品を特別に展示させていただきました!!

清涼感あふれる金魚や、ネコ、迫力満点のゾウ・ヤギなどの大型作品も!

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大型の作品は、1枚を完成させるまでに約1か月を要したのだとか!!

何十枚も練習を繰り返したうえで、1時間くらいで一気に描き上げるそうです!

専門の作家さんも、時間をかけて練習をされるんですね...

安藤さんは現在、長崎県にある長寿寺の天井画や襖絵を作成されていて、8月に完成予定とのことです!丸く大きな雲龍図や、繊細な花の絵がたくさん描かれているようで、楽しみですね☆

安藤さん、寺田さん、ありがとうございました!!

体験的絵画教室 デッサンの基礎3

5月26日、デッサンの基礎3回目は、ビニール袋に入ったトイレットペーパー!!!

これは難しそう...

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でも順を追ってじっくり描けば、そんなに複雑ではないんだそうです^^

やみくもに見えたままを描くのではなく、遠近法の図で形を把握すれば、格段に描きやすくなります✤

まずは、円筒形(トイレットペーパー)が四角い箱の中に入っていると仮定して、遠近法による見え方を理解します☆

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すると、トイレットペーパーの天井と底は楕円形に見えますが、遠近法で見ると、じつはちょっとゆがんだ楕円形になっていることがわかりました。

芯の位置も、真ん中じゃないんですね~

これならわかりやすいですね✦

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このことを意識しながら描くと、目の錯覚に惑わされず、正確なデッサンが描けます。

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トイレットペーパー本体が描けたら、問題はビニール...

でも意外と簡単!?

まず全体の形をとり、全体をうすく塗ってグレーにします。

明るいところを、練り消しゴムで押さえて白くすると、なんとも立体感のある袋が表現できました!

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こうしてみると、デッサンはワザと理屈がものをいうんですね✦

目からウロコ!の鉛筆デッサンでした。

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次は好きな絵を模写します!