8月19日は、テンペラ画のワークショップを行いました。
講師は石膏デッサンに続き、岡谷美術会会員の花岡克行さんです。
テンペラとは、ルネサンス期まで行われていた絵画の技法で、卵の黄身を使います。
絵の具は顔料(鉱物や土などで作られたさまざまな色の粉)を接着剤と混ぜて作られます。
油を接着剤とする油絵の具が出てくるまでは、卵やにかわ(ゼラチン)を接着剤とするテンペラが主流でした。
今回はパウル・クレーの絵を参考にしたり、自分の好きな題材で描きました。
まずは厚紙にジェッソという塗料を塗り、下地を作ります。
下地が乾いたら鉛筆で下描きをします。
いよいよ色を塗る前に、卵の黄身と白身を分けます。
卵の黄身だけだと濃すぎるので、水を混ぜて薄めます。
これを顔料(これは科学的に合成された現代の顔料です)と混ぜ、塗っていきます。
卵の黄身で絵が黄色くならないの?と思いますが、意外となりません^^
一見わかりませんが、少しだけ黄色みは出るようです。
油絵の具よりも顔料の発色がよく、明るい色合いになるそうですよ!
完成しました!
水彩画に似た、明るく優しい色合いですね。 ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。