6月7日に、ただいま開催中の〝没後15年記念 野村千春展〟のギャラリートークを行いました。
会場には、なんと野村さんの生前、ご本人から作品をお借りして展示会を主催されていた方が来てくださり、貴重なエピソードを聞かせてくださいました!
野村さんといえば、絵の具をこれでもか!!というくらい塗り重ねたエネルギッシュな絵がおなじみですが、それには理由があるそうなのです。
たとえば、野村さんの描いた桜の作品は、キャンバスいっぱいに花があふれています。ですが、実際には、まず、桜の向こうにある山や電信柱なども描いて、さらにその上から桜を描いていったそうです!!!そのため、大量の絵の具が塗り重ねられ、できあがった絵は誰の作品よりも重くなったとのことです!!
「下に向かって咲く枝」 1990年
アトリエはびっくりするくらい小さく質素でしたが、自分の描きたい絵を追求して描く、気取らないお人柄だったそうですよ☆
お年を召して絵の具のチューブを押し出す指の力がなくなっても、足で踏みつけて絵の具を出して作品を描くなど、91歳で亡くなる直前まで制作されていたそうです!!かっこいい方だったんですね✦
展示は8月24日まで開催します。野村さんの絵の迫力をぜひ間近で味わってみてはいかがですか?鑑賞のポイントは・・・横から見ることです!!絵の具なのに、まるで彫刻のような立体感がありますよ!もちろん正面からも見て楽しんでくださいね♪
7月19日には、2回目のギャラリートークもありますので、ぜひお出かけくだいさい!!