6月9日からは、好きな絵を模写します✤
この日は、描きたい絵を選んで、絵を描くための土台を準備しました。
あこがれの作家の絵を描けるなんてステキですね☆
まず、描きたい絵と、絵を描く画面を16等分します。
こうして1区画ずつ写すようにすれば、格段に描きやすくなりますね✤
下地の黄土を塗って、この日は終了!
次はいよいよ絵を描いてみます!
6月3日(日)は、岡谷市出身の水墨画家、安藤美香さんを講師にお迎えし、ワークショップを開催しました!
ただいま、当館では収蔵作品展「墨の世界 東洋の美」を開催しておりますので、ぜひ「見るだけでなく、描いて体験していただきたい!」と思い、企画しました。
安藤さんは、中国芸術研究院に留学され、日本人として初めて中国水墨画の博士号を取得されました!!
当館でも2017年に展示を開催し、作品をご覧になった方も多いのではないでしょうか?
この日は、ハガキ大の「美濃和紙」という珍しい和紙に、夏らしいモチーフを描きました。
まずは、筆の持ち方から、線の練習...
金魚やハス、スイカ、カエルを、先生に描き方を教わり、お手本を見ながら描いてみます。
習字紙や水彩紙で十分に練習してから、本番の美濃和紙に描きました。
紙によって描き味や墨の広がり方がぜんぜん違うそうです!
キレイな色の絵の具も使います。これは中国水墨画用の絵の具だそうです!
雰囲気のある微妙な色がとっても美しいです✦
この日は美濃和紙職人の寺田幸代さんも、岐阜県から来てくださり、和紙の作り方や種類についてお話をお聞きしました。
これは和紙のもとになる「楮(こうぞ)」という植物!皮のほうを薄くはいで使うそうです。
この円盤状のものは、細かくした楮を固めたもの☆
これを水に溶かして漉くと、和紙ができるんだそうです!意外と軽かったです☆
同じ楮でも、産地によって風合いのちがう紙ができるんだとか!!
みなさん、どんどん上達され、美濃和紙の高級感ともあいまって、なんとも雰囲気のあるステキな作品ができました✦✦✦
そしてこの日はなんと、安藤さんの作品を特別に展示させていただきました!!
清涼感あふれる金魚や、ネコ、迫力満点のゾウ・ヤギなどの大型作品も!
大型の作品は、1枚を完成させるまでに約1か月を要したのだとか!!
何十枚も練習を繰り返したうえで、1時間くらいで一気に描き上げるそうです!
専門の作家さんも、時間をかけて練習をされるんですね...
安藤さんは現在、長崎県にある長寿寺の天井画や襖絵を作成されていて、8月に完成予定とのことです!丸く大きな雲龍図や、繊細な花の絵がたくさん描かれているようで、楽しみですね☆
安藤さん、寺田さん、ありがとうございました!!
5月26日、デッサンの基礎3回目は、ビニール袋に入ったトイレットペーパー!!!
これは難しそう...
でも順を追ってじっくり描けば、そんなに複雑ではないんだそうです^^
やみくもに見えたままを描くのではなく、遠近法の図で形を把握すれば、格段に描きやすくなります✤
まずは、円筒形(トイレットペーパー)が四角い箱の中に入っていると仮定して、遠近法による見え方を理解します☆
すると、トイレットペーパーの天井と底は楕円形に見えますが、遠近法で見ると、じつはちょっとゆがんだ楕円形になっていることがわかりました。
芯の位置も、真ん中じゃないんですね~
これならわかりやすいですね✦
このことを意識しながら描くと、目の錯覚に惑わされず、正確なデッサンが描けます。
トイレットペーパー本体が描けたら、問題はビニール...
でも意外と簡単!?
まず全体の形をとり、全体をうすく塗ってグレーにします。
明るいところを、練り消しゴムで押さえて白くすると、なんとも立体感のある袋が表現できました!
こうしてみると、デッサンはワザと理屈がものをいうんですね✦
目からウロコ!の鉛筆デッサンでした。
次は好きな絵を模写します!
5月19日、デッサンの基礎2回目は、ティッシュボックスを描きました。
四角いティッシュボックスは、遠近法の勉強にもなるそうです。
こちらはお手本です。現実に見えるティッシュボックスからすると、ちょっと大げさに見えませんか?
これは線遠近法という、幾何学的に計算された方法で描いています。
なので、たった30センチくらいのティッシュボックスが、飛び出してくるみたいに立体的に見えるんです☆
線遠近法の製図をお手本に重ねると、この通り!ぴったり合っています。
実際にどう見えるかというよりも、デッサンのワザなんだそうです。
今回はモノサシで製図したのでは簡単すぎるので、目でよく見て描いてみます。
実際に目に映るティッシュボックスと、線遠近法を使ったティッシュボックスはちょっと違うので、画面にあらわすのはなかなか難しいらしいです...
皆さん、目の錯覚に苦戦していらっしゃいました><
近くと遠くを明暗で描き分けるのも、遠近感を表現するのに大事なポイントです。
近くは濃く、遠くは薄く...ちょっと誇張して描くのが、ティッシュボックスの奥行きを上手にあらわすテクニックだそうです。これは「空気遠近法」というそうです。
台にできたボックスの影も忘れずに描いて、「置いてある」感を出します。
パッケージの模様も描いて、できあがり☆
今年度も始まりました!体験的絵画教室!
今年度はより本格的に、5つのシリーズに分け、それぞれ3回ずつ実施します。
シリーズ1はデッサンの基礎です。
卵とティッシュボックス、ビニール袋に入ったトイレットペーパー(!)を1回ごと描きます。
使うのは鉛筆です。鉛筆は、硬くて線が細いので、木炭やクレパスと比べると、ごまかしがきかない一番難しい素材なのだそうです。
1回目は卵✤ 丸い形は、すべての物の基本となる形だそうです。まずは一番基本的なものを描いてみます。
まずは全体の形を描きます。
一発で形を決めるのは難しいので、うすーい線を何本も重ねて、形をとっていきます。
卵の丸みに沿って、まっすぐで短い線を重ねていきます。
単純な形の卵は、影の付け方がポイントです☆
影も、線をたくさん重ねて描きます。
卵ののっている台が光を反射して、卵に映っているところ、つまり中間の明るさのところがうまく描けると、上手なデッサンになるそうです。
鉛筆の線を指でこすってぼんやりさせると、きれいな影ができます✦
卵そのものの影も描いて、「卵が置いてあるよ」という感じを出します。
仕上げに、いらない線を練り消しゴムでおさえて消し、定着スプレーをかけて完成✦
次はティッシュボックスです。
デッサンの後も、いろんな絵を描きます。
大好評のため、残念ながらお申し込みは締め切ってしまいましたが、ブログでワークショップの様子をお伝えしていきますので、ぜひお楽しみに☆
ただいま、収蔵作品展「墨の世界 東洋の美」で作品を展示中の篆刻家、八幡郊処✦
今回、別の会場で小さな展示コーナーを作りました。
これまであまり詳しい活動などはわかっていなかったのですが、郊処の研究をされている嶋 不濁さん、八幡 兵吉さんのお二人によって、着々と人生の全貌が明らかになってきています!!
夏目漱石や徳富蘇峰など著名人の印をたくさん作っていたり、天龍峡の名産品、尾林焼の開発(篆刻が刻まれた陶器をつくりました)をしたりと、活動範囲がとても広かったことが驚きです!
郊処は、今ではあまり知られていませんが、当時はわりと有名だったのかも...☆
この展示コーナーでは、お二人の調査結果を速報するとともに、ご遺族からお借りした印譜(郊処が作った印をおした冊子)などの資料を展示しました。
篆刻には、「印篆」という四角い字体がよく使われるのですが、郊処のつくる印は、ほかにも色々な字体が使われていて、バリエーション豊かでとってもおしゃれ✦✦✦
このコーナーは無料でご覧いただけます。
6月1日(金)から11日(月)までは別展示のため中断しますが、6月24日(日)まで開催します。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご覧ください!
6月3日(日)は、岡谷市出身の画家、安藤美香さんによるワークショップを行います✦✦✦
ただいま収蔵作品展「墨の世界 東洋の美」を開催中ですが、ぜひ見るだけでなく、墨と筆で描くことを体験していただきたい!と企画しました。
安藤さんは、中国芸術研究院で学び、日本人として初めて中国水墨画の博士号を取得されました。
水墨画といっても墨一色ではなく、きれいな色の絵の具も使われています。
ワークショップでも墨と専用の絵の具を使い、夏らしいモチーフをハガキ大の美濃和紙に描きます。
美濃和紙は、今は職人さんが少なくなった貴重な和紙なんです✦
当日は、なんと安藤さんの作品も展示させていただきます!!
繊細で美しい作品をぜひお楽しみください!
美濃和紙の職人さんも、お話を聞かせてくださいますよ✦
午後1時30分から、参加費は600円です。
ご興味のある方は、美術考古館までお申し込みください!!
ただいま、書や水墨画など、東洋的な作品を展示しています。
中国発祥の書画は、もともとふすまや屏風、掛け軸などに仕立て、暮らしの中で楽しむ
ものでした。
このように大会場に集めて展示する、というのは西洋から入ってきた発想です。
そのせいか、いつもの洋画中心の展示と比べて、作品の主張が強くなく、室内がとっても静かな雰囲気です✤
こちらは江戸時代の文人、天竜道人の屏風✤
墨だけで描かれているのに、鳥の羽毛・くちばしの質感や色までよみがえってきそうです...
こちらは明治から昭和にかけて活躍した岡谷の篆刻家、八幡郊処の作品です。
4つの篆刻印のような図案で、王維の詩を表現しています。
なかでも目を引くのがこれ!!
いかにも篆刻!というのとはかなり違う字体です。まるで絵文字のようですが、実はこれも漢字なんです...何となくおしゃれですね✦
ほかにもすてきな作品がいっぱい!!
寒暖の差に落ち着かないこの頃ですが、美術考古館で心おだやかなひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか?
6月24日(日)までの開催です!
3月17日(土)、18日(日)の2日間にわたり、
ワークショップまつりを開催しました。
スノードームやローズウィンドウなど2日間で8種類の工作に
子供さんから大人の方までご参加頂き大盛況。
中には2日間参加し、全ての工作を楽しんだお子さんもいました。
ものを作るって、本当に楽しいですね。
今回も、昨年の春と同様、岡谷東高校の生徒さんにお手伝いして頂きました。
みなさんの所属は、美術文芸部、写真部、書道部。
日頃から創作活動をしているためでしょうか。
とても丁寧に、わかりやすく工作指導をして下さいました。
やさしいお兄さん、お姉さんに教えてもらった子供さんたち。
数年後に、手作りの楽しさを誰かに伝えていたりして。
そんな創造の連鎖ができたら、すてきですよね。