Monthly Archives: 8月 2023

勾玉を作ろう

ただいま、美術考古館では特別企画展「天王垣外遺跡の勾玉・管玉~東京国立博物館から115年ぶりの里帰り~」を開催中です!

それにちなみ、実際に勾玉を作ってみるワークショップを行いました!

今回材料として使うのは、滑石という、柔らかく削りやすい石です。

実際に出土した弥生時代の勾玉とは違う材質ですが、名前の通り滑らかでとってもきれいな石なんです✨ 今回のものは薄いピンク色で、参加者の方にも好評でした。

ちなみに展示されている勾玉は碧玉というもっと硬い石で、全体に緑色をしています。

作り方は、まず石に鉛筆で薄く勾玉の形を下描きします。

それを目安に、砥石にこすりつけてひたすら削っていきます。

柔らかい石といっても、なかなか時間がかかります…

角ばっている所にも丸みを付けます。

全体の形が決まったら、粗いヤスリ、続いてもう少し目の細かいヤスリで磨き、最後に水を付け、一番細かいヤスリで磨いて削り痕を消していきます。

表面が滑らかになったら布でさらに磨いて光沢を出します。

きれいな勾玉ができました!

人によって少しずつ形が違うのでおもしろいですね。

実は、出土した勾玉も色々な形があるんですよ! ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

「石膏像」をデッサンしてみよう

今年も人気の石膏像デッサンのワークショップを行いました!

学校の美術室でよく見かけた石膏像ですが、これを正確に描くことは、上手な絵を描く練習になるのだそうです。

美術大学の入学試験でもよく課題に出されるそうですよ!

なかなか根気がいりそうですね…

講師は、岡谷美術会会員の花岡克行さんにお願いしました!

上手に描くコツは、石膏像と、それを描く紙の中心をそろえることなんだそうです。

石膏像の中心が紙の中心に来るようにするんですね!

それから、恐る恐る描いていくことが大事なんだそうですよ(笑)

最初から自信をもってガシガシ描くと、後からの修正が難しくなるからです。

参加してくださった皆さんは、3回だけのシリーズにかかわらず、なんと2作品を完成させていました‼

修行のように根気のいるデッサンをこなす皆さんを見ていると、本当に絵を描くことが好きなんだなあ…と思いました。 ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。