ご無沙汰しました!皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
お待たせしました!今回は、春をいろどる花の絵画展最終です!
早速の展示のご紹介の前に!!学芸員UGさんにお話しを聞いてみましょう。
職員U:最近のはまっているおやつは何ですか?
職員UG:「たまごドーナツ」です。
職員U:なるほど。お気に入りのポイントは?
職員UG:「六角形で形が可愛くて、お値段もお手頃なんです!」
職員U:おいしそうであります。では、ここ最近のお家での過ごし方は?
職員UG:「読書をしながらウトウトすることです」
読書からのウトウト。至福のひとときですね(*´з`)
それでは、作品のご案内をいたします☆
野村千春《さんしゅ》
中国や朝鮮半島原産のサンシュは江戸時代に薬用植物として渡来しましたが、現在では観賞用として公園や庭などに植えられています。レンギョウやサンシュなど、春に黄色い花が多いのは、花粉を運ぶ昆虫を引き付けやすいためだといわれています。
野村千春《ねこやなぎ》
ネコヤナギは早春を告げるように猫のしっぽのようなかわいらしい花穂を付けます。花は、太い筒状の毛で覆われ、その内側から長い糸のような花を咲かせます。生けた枝をそのまま土に挿しても発根するほど生命力が強い樹木です。
野村千春《れんぎょう》
レンギョウは雄花と雌花が別の株に咲く、雌雄(しゆう)異株(いしゅ)の植物です。野村の作品は、絵具を何層にも塗り重ねた重厚な色と立体感に特徴があります。それは、対象の背後にあるものまで全て描こうとしたためだといいます。《れんぎょう》も立体感のある花の作品です。
このれんぎょうを近くで観てみましょう。正面からみるとこんな感じです。
横から見ると、この立体感!!作者作品にたいする気持ちが伝わってきそうですね*
花岡哲象《ラナンキュラスⅡ》
「自然の傑作」と言われるラナンキュラス。この属の多くの種が湿地帯に生息しています。花岡哲象の描いた繊細で美しいラナンキュラスの根元には、水に映ったラナンキュラスを見ることができます。
林勇《ぼたんの図》
「立てば芍薬、坐れば牡丹…」これは芍薬と牡丹の生え方を例にした美人を形容する言葉です。芍薬は枝分かれせずまっすぐ伸びるのでスラリとした立ち姿の華麗な美人に、牡丹は枝分かれして低く横に広がっていくので、落ち着きのある清楚な美人。《ぼたんの図》は花だけでなく、牡丹の生え方を捉えた作品のようにも思えます。
宮原麗子《けしと枯花》
ケシ科の植物には約150種の品種があり、英名のポピーはケシ科の植物の総称です。《けしと枯花》は宮原麗子の自宅のアトリエの静物画で、さりげない日常的な風景のなかに色とりどりの花を見ることができます。
宮原麗子《トレニアの咲く庭》
和名が夏菫(なつすみれ)のトレニアは夏が最盛期ですが、開花期間が長く4月には花壇で見かけることができます。一見何ということもない庭ですが、身近にあるものを描き続けたいという宮原のあたたかな魅力ある作品です。
宮原麗子《ミモザ咲く頃》
ミモザはアカシアの総称で、日本ではギンヨウアカシアを、欧州ではフサアカシアを指します。スペインでも展覧会を開くなど活躍する宮原。《ミモザ咲く頃》は欧州の風景を描いた作品なので、この絵のミモザはフサアカシアなのかもしれません。