Monthly Archives: 4月 2020

「作家・作品紹介」第3回 ちょっと一息(塗り絵に挑戦!)

 

皆さーん、おはようございます!!

早くも朝のヨガに限界を感じております職員Uでございます。

さっそくですが、本日は、職員Uの好きな言葉を紹介したいと思います!

 

 My life is like a coloring book!

 Each day I have a new page with new pictures to color….

 僕の人生は塗り絵みたいだ!

毎日新しいページに新しい絵があって、色を塗るんだ…

 

こちらの言葉は、チャールズ・M・シュワルツが描き続けたスヌーピーの言葉です。

職員Uにとって、この言葉は、“描くのも塗るのも私。今日一日をどんな色のどんな日にしようか・・・”と、希望とワクワクで元気になる魔法の言葉であります。

みなさんは、今日何色の気分でしょう?

 

そんなわけで、普段は当館の体験学習スペースに設置してあります塗り絵をご用意しました。

よろしければ、ぜひ試しに色を塗ってみてください!塗り絵の新作もそのうちに、ご案内できればと思っております☆☆

ぬりえ(海戸 顔面把手付深鉢形土器)

ぬりえ(目切 壷を持つ妊婦土偶)

 

 

「作家・作品紹介」第2回 武井直也

皆さま、ごきげんいかがでしょうか。

職員Uはと申しますと、時節柄、免疫力UPをはかろうと、「よく食べよく寝る」を、全力で遂行しておりました!そして、ある日、気がついたのです!

「あ!服がきつくなっているよ!」と…。

なんと「適度な運動」をうっかり失念しておりました。

免疫力UPには、日光に当たることも大切なんだそうですね。そこで!このブログを続けている間、日光に当たりながらのヨガを始めることにします!!結果はいかに!!

 

さて、本日の「作家・作品紹介」第2回目は、武井直也(たけい・なおや)です☆

■武井直也の略歴岡谷市出身。彫刻家。1893年、農家の4男として生まれる。31歳で渡仏しアントワーヌ・ブールデルに師事。厳格で構築的な作品から、しだいにロマンの漂う独自の作風を生み出す。晩年は主に大理石の作品への制作意欲を示した。

武井直也DSC_5929

47歳のご生涯でした。(1893~1940)

■武井直也ってどんな方だったのでしょう?

6歳のころ、押絵雛の顔を見事に描くなどして周囲を驚かせたそうです。

19歳には、当時、美術への理解がまだ浅い頃だったため、直也は父亀太郎に「歯医者(薬剤師)になる」と偽って上京Σ(゚Д゚) 22歳で東京美術学校彫刻科塑像(そぞう)部に入学したそうです。

 

辰野の洋画家の中川紀元(なかがわ・きげん)は、直也を「人づきがよく、そねんだり、馬鹿にしたりすることがない、力むこともない、実に円満な人だった」と表したそうです。

ちなみに、フィギュアスケート、スキー、ゴルフなどを好み、スケートでは賞をとるほどのスポーツマンだったのだとか!

DSC_5925

武井直也の彫塑講習会の写真。どちらにいらっしゃるでしょうか!  →答えは前列中央!

 

■どんな作品があるのでしょう?

ヨガで言ったら結構な難易度!    ( 黎明 1938年)

21.

まどろむ~☆(まどろみ 年不詳)

 

6.1

私が、恩師ブールデルです。(恩師ブールデル 1933年)

岡谷市では、市内小中学校や公園など18か所に武井直也の彫刻、25作品が設置されています。みなさん、どこにあるかご存知ですか?

 

■職員Uからのinformation

当館では、図録「彫刻家 武井直也の軌跡」を1,000円で販売しております。

また、今年、7月中旬から特別企画展「没後80年 武井直也のすべて」を予定しております。(状況によっては、延期や中止となる場合がございます。今後の予定につきましては、適時、当館のホームページ等でご案内いたします。)

 

「作家・作品紹介」第1回 野村千春

本日の「作家・作品紹介」、第1回目は、洋画家、野村千春(のむら・ちはる)です!

■野村千春の略歴

岡谷市出身。中川一政(なかがわ・かずまさ 東京出身 洋画家)に師事。キャンバス一面に絵の具を塗り重ね、力強い筆致と重厚な色彩で大地や花を描き続けた。春陽会会員、女流画家協会委員。

野村千春DSC_5949

91歳のご生涯でした(1908~2000)

■野村千春(のむら・ちはる)ってどんな方だったのでしょう?

1931年、23歳の時に「花」が春陽会初入選。以降、なんと毎年出品を続けたそうです!

岡谷出身の彫刻家、武井直哉に彫刻を学んだこともあるそうですよ!

 

野村を知る多くの方々が「野村先生は、和服の襟をキュッと締め、凛とした、そういう姿が印象的だった」といいます。

夫は、児童文学者の巽聖歌(たつみ・せいか)。童謡「たきび」という歌の作詞をされた方なんです!職員Uは、この歌の中の「きたかぜ ぴいぷう ふいている」のフレーズが好きです。

ぴいぷうしている北風が、愛らしく感じられますね☆

 

■どんな作品を描くのでしょう?

黒い風景 F20 1961年

見上げた桜 F30 1991年

白い花 F20 制作年不詳

■職員Uの感想

野村千春の作品は、絵の具を何度も塗り重ねているため、とても立体的です。そのため、近くで見ると迫るような迫力があり、少し離れて作品を見ると、全体像が見え、また違った風景が見えてきます。

来館されるお客様の中には、「野村の作品は、自分の好きな距離や角度を見つけて鑑賞する楽しみがある」という方もいらっしゃいます。

ちなみに、絵の具を塗り重ねて出来上がった野村の作品は、小さなものでも持ち上げると、結構重たいです。作品に対する作者の想いを体で受け止めつつ、展示替えの時は、腰に注意です。

 

以上。第1回目は、野村千春でした。