6月3日(日)は、岡谷市出身の水墨画家、安藤美香さんを講師にお迎えし、ワークショップを開催しました!
ただいま、当館では収蔵作品展「墨の世界 東洋の美」を開催しておりますので、ぜひ「見るだけでなく、描いて体験していただきたい!」と思い、企画しました。
安藤さんは、中国芸術研究院に留学され、日本人として初めて中国水墨画の博士号を取得されました!!
当館でも2017年に展示を開催し、作品をご覧になった方も多いのではないでしょうか?
この日は、ハガキ大の「美濃和紙」という珍しい和紙に、夏らしいモチーフを描きました。
先生のお手本の数々...見ているだけで涼しげです✤
まずは、筆の持ち方から、線の練習...
金魚やハス、スイカ、カエルを、先生に描き方を教わり、お手本を見ながら描いてみます。
習字紙や水彩紙で十分に練習してから、本番の美濃和紙に描きました。
紙によって描き味や墨の広がり方がぜんぜん違うそうです!
これは水彩紙に描いているところです。暑中見舞いにも使えるよう、裏がハガキになっています!
キレイな色の絵の具も使います。これは中国水墨画用の絵の具だそうです!
雰囲気のある微妙な色がとっても美しいです✦
この日は美濃和紙職人の寺田幸代さんも、岐阜県から来てくださり、和紙の作り方や種類についてお話をお聞きしました。
寺田幸代さん(右)
これは和紙のもとになる「楮(こうぞ)」という植物!皮のほうを薄くはいで使うそうです。
この円盤状のものは、細かくした楮を固めたもの☆
これを水に溶かして漉くと、和紙ができるんだそうです!意外と軽かったです☆
同じ楮でも、産地によって風合いのちがう紙ができるんだとか!!
みなさん、どんどん上達され、美濃和紙の高級感ともあいまって、なんとも雰囲気のあるステキな作品ができました✦✦✦
そしてこの日はなんと、安藤さんの作品を特別に展示させていただきました!!
清涼感あふれる金魚や、ネコ、迫力満点のゾウ・ヤギなどの大型作品も!
大型の作品は、1枚を完成させるまでに約1か月を要したのだとか!!
何十枚も練習を繰り返したうえで、1時間くらいで一気に描き上げるそうです!
専門の作家さんも、時間をかけて練習をされるんですね...
安藤さんは現在、長崎県にある長寿寺の天井画や襖絵を作成されていて、8月に完成予定とのことです!丸く大きな雲龍図や、繊細な花の絵がたくさん描かれているようで、楽しみですね☆
安藤さん、寺田さん、ありがとうございました!!